AIに向いている業務・向いていない業務の見分け方
AI導入で最も多い失敗は、「向いていない業務」まで無理にAIにやらせようとしてしまうことです。向き不向きを見極める基準は大きく3つあります。
1つ目は「繰り返し発生するかどうか」です。毎週・毎月同じ手順で行っている作業は、一度AIに手順を覚えさせれば繰り返し活用できるため、投資対効果が高い業務です。逆に一回きりの特殊な作業は、AI化の手間のほうが大きくなってしまうこともあります。2つ目は「正解がある程度決まっているかどうか」。データ集計や資料の下書き、決まったフォーマットへの入力作業などは、正解の形が明確なためAIが得意とする領域です。逆に、初対面のお客様との重要な商談や、繊細な人間関係の調整が必要な場面は、現時点ではまだ人が担うべき業務です。3つ目は「最終確認を人が行えるかどうか」です。AIが作った成果物を、必ず人の目でチェックできる体制があるかどうかが、安心して任せられるかの分かれ目になります。逆にチェックする人手がまったく確保できない業務は、慎重に検討すべきです。
この3つの基準に当てはめて業務を仕分けするだけでも、どこからAI化を進めるべきかがかなりはっきり見えてきます。実際に紙に業務を書き出し、1つずつ○×をつけていくだけでも十分な整理になります。全部に○がつく業務から着手すれば、最初の成功体験も作りやすくなります。判断に迷う業務があれば、無料相談で一緒に仕分けをすることも可能です。
なお、最初は「向いていない」と思っていた業務でも、下準備の部分だけをAIに任せることで負担が減るケースもあります。全部か全くやらないかではなく、部分的に任せる発想も持っておくと選択肢が広がります。